2017 Cup of PRIDE 第2戦 10/8(日) レポート |
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台風で延期となり、第1戦から期間の空いたCup of PRIDE 第2戦。
30名のフルエントリーでドライの中レースが行われました。
タイムトライアルでまさかの結果に波乱模様。今回有力選手も潜む初エントリー8名のドライバーとそれを迎え撃つ若手ドライバー、
精力的に練習を重ねるベテランドライバーによる予想の出来ないレースが新たな時代へと幕を開くのか!?
■エントリーリスト
■タイムアタック結果
順位 | 号車 | 名前 | ハンデ | ベストタイム | 最終結果 | 予選・決勝レース |
1 | 8 | 新村 拓也 | +0.1 | 43"295 | 43"395 | TT 1位~11位 Race1へ進出 |
2 | 5 | 鈴木 風真 | +0.2 | 43"564 | 43"764 | |
3 | 5 | 水田 桂裕 | 0 | 43"842 | 43"842 | |
4 | 8 | 岩瀬 卓也 | 0 | 43"984 | 43"984 | |
5 | 4 | 伊藤 眞央 | +0.1 | 43"945 | 44"045 | |
6 | 5 | 藤川 仁 | +0.1 | 43"956 | 44"056 | |
7 | 7 | 石川 拓也 | +0.2 | 43"867 | 44"067 | |
8 | 2 | 矢嵜 叶人 | +0.2 | 43"869 | 44"069 | |
9 | 7 | にしハマー | 0 | 44"133 | 44"133 | |
10 | 6 | 南部 和哉 | +0.1 | 44"191 | 44"291 | |
11 | 2 | 矢嵜 博之 | +0.2 | 44"157 | 44"357 | TT 11位~20位 Race2へ進出 |
12 | 4 | 近藤 芳弘 | 0 | 44"414 | 44"414 | |
13 | 9 | 杉浦 元彦 | +0.1 | 44"321 | 44"421 | |
14 | 1 | 村山 雅孝 | +0.1 | 44"656 | 44"756 | |
15 | 3 | 山崎 高宏 | +0.2 | 44"565 | 44"765 | |
16 | 1 | Seigo Iwasaki | +0.1 | 44"676 | 44"776 | |
17 | 10 | 佐藤 元司 | +0.1 | 44"850 | 44"950 | |
18 | 10 | 鈴木 紅美 | 0 | 44"996 | 44"996 | |
19 | 9 | 高橋 秀斗 | +0.1 | 44"999 | 45"099 | |
20 | 8 | 道上 一磨 | +0.1 | 45"015 | 45"115 | |
21 | 3 | 鈴木 広昭 | 0 | 45"116 | 45"116 | TT 21位~30位 Race3へ進出 |
22 | 2 | 所 祐希 | +0.1 | 45"138 | 45"238 | |
23 | 1 | みっちー | 0 | 45"251 | 45"251 | |
24 | 7 | 石川 竜二 | 0 | 45"332 | 45"332 | |
25 | 6 | 山田 勇 | 0 | 45"519 | 45"519 | |
26 | 3 | 進撃兄さん | 0 | 45"974 | 45"974 | |
27 | 10 | 杉山 裕孝 | 0 | 46"155 | 46"155 | |
28 | 6 | 犬塚 光男 | 0 | 46"245 | 46"245 | |
29 | 9 | 大矢 清史 | 0 | 46"480 | 46"480 | |
30 | 4 | 松本 拓海 | 0 | 46"599 | 46"599 |
■Race 1 レース結果
【ファステストラップ】
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【ファステストラップ】
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【Race1 決勝レースレポート】
多くの若きドライバーが集まるRace1。 前回と同様メンツを見ただけでもハイレベルなレースが予想される。初参戦ながらやはり見せてくれた有力選手、いきなりPPを奪った新村拓也選手と、見事タイムアタック第6位にてRace1へ進出した藤川仁選手。 両ドライバーとも多くのレースで経験を積んだ今回とても楽しみな選手といって過言ではないだろうか。 レッドブルカートファイトやN35日本一決定戦といったビッグレースで培った実力の差をしっかりと見せつけてくれた。 前回Race1で2位の南部和哉選手は明暗を分けたタイムトライアルで前回ウィナー矢嵜選手とわずかコンマ0.63秒差でギリギリRace1進出を果たすという波乱や、 前回Race2から大きくジャンプアップした石川拓也選手と岩瀬卓也選手。 こちらもどんなレースを展開するのか注目が集まった。 そして前回、父にRace1優勝で先を越された矢嵜叶人選手もRace1進出を果たし、優勝を果たす事が出来るのか…とても見どころの多いレースとなった。 誰が勝つのか予想できないCup of PRIDE 第2戦、ファイナルレースが幕を開ける! オープニングラップで3位からトップにジャンプアップした南部選手を先頭に終始気の抜けないレースが展開される。 一時2位との差が開いたかのように見えた南部選手だったがペースを上げる事が出来ず、徐々にポジションを落としていく。 PPからスタートした伊藤眞央選手だったが、一旦は後方集団へ飲まれるが4周目には再びトップを奪取し後続を引き離しにかかる。 2位争いの終始キーマンだったのはやはり新村選手。マシンが速さに欠けていたものの冷静にレース展開を読み、さすがのレースで格の違いを見せつけていた。 若手ドライバー達にその走りを是非学んで貰いたい。 その中でも勢いがあったのは、石川(拓)選手と矢嵜(叶)選手。 石川(拓)選手は終盤まで3位争いに絡むアグレッシブな一面を見せたものの、経験豊富なドライバー達に一歩及ばず。 しかし今後とても期待できるドライバーであり、更に経験を積んでいって貰いたい。 矢嵜(叶)選手は8番グリッドから追い上げる形でスタート。速いペースとクリーンなレースで中盤には新村選手をパスし2位まで順位を上げ、先頭を行く伊藤選手との差を諦めず縮めにかかる。 そしてファイナルラップで両者順位が入れ替わるか!という若手ドライバー同士の元気あるバトルが展開されたが、伊藤選手がポジションを譲らずチェッカーが切られる! しかし残念ながら最後のバトルで伊藤選手にペナルティがあり、ポジションを落とすことになり、悲願の優勝は矢嵜(叶)選手となった。 また3位争いを死守する新村選手を先頭にこちらも最後まで4台の熱いレース展開となった。 ファイナルラップで鈴木親子の息子 鈴木風真選手が石川(拓)選手を抜きさり、 4位フィニッシュを果たす。最終結果でトップ3に入り見事なレースを見せてくれた。 恐れを知らない若い元気な力とベテランの冷静な判断力。このレースで明暗を分けたのはこの2つではないだろうか。 しかし最後まで熱いレースだったRace1。 次戦は最終戦、どんなレースが待っているのか…最後まで目が離せない展開となった。 |
■Race 2 レース結果
【ファステストラップ】
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【ファステストラップ】
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【Race2 決勝レースレポート】
まさかこの男がRace2になると誰が想像出来たであろうか… 前回一度もトップを譲らなかったRace1ウィナー矢嵜博之選手。まさかの前回トップ3の一角がタイムトライアルで振るわず Race2進出となった。落胆の表情は隠せなかったものの、この男はやはり強くなっていた。 その一方、佐藤元司選手と道上一磨選手の2名が初参戦ながら、Race2進出を果たしてくれた。 注目が集まる中、矢嵜(博)選手を先頭にスタートが切られる! 1周目から圧倒的な速さでギャップを広げにかかる矢嵜(博)選手。既にこの男の気持ちは“このレースで絶対勝つこと”。気持ちも照準もしっかりと切り替え、終始揺るぎないペースでレースを支配していく。 しかし、2位争いも目が離せないものとなった。 2番グリッドから落ち着いたスタートを切ったレース巧者 近藤芳弘選手。ペースが上がらず序盤で2位争いから脱落したものの、スポーツカートや日々の練習を欠かさない杉浦元彦選手と、 親子で参戦中の母、鈴木紅美選手の三つ巴でバトルが展開される。 Eトレ女子でトレーニングを積む鈴木(紅)選手。杉浦選手より早いペースで襲いかかるが、経験を積んできた杉浦選手が落ち着いてポジションをキープする。 両者ともクリーンなレースで終始結果が分からなかったが、コンマ4秒の差で杉浦選手に軍配が上がる。 また5位争いを展開する山崎高宏選手・高橋秀斗選手と初参戦の佐藤選手も接近したバトルが展開され、誰が先にチェッカーを受けるのか分からない、終始バトルの絶えないレースとなった。 そんな中、最後まで気持ちを切らさず2位とのギャップを19秒まで広げ続けた矢嵜(博)選手がレースを制す!次回最終戦へのダメージを最小限に抑えた。この男の最終戦の走りに期待したい。 |
■Race 3 レース結果
【ファステストラップ】
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【ファステストラップ】
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【Race3 決勝レースレポート】 経験豊富なベテランが多く集結したRace3。 クイック浜名・レインボースポーツカートコース・のんほいサーキットをホームとした初参戦組が多く集結したレース。親子で参戦中の父、鈴木広昭選手を先頭にスタートが切られる! 全車混乱もなくスタートする中、PPの鈴木(広)選手は終始自身のラップに集中し後続との差を開いていく。 その後ろでは2位争いが次第に激しくなる、山田勇選手とみっちー選手。経験豊富な両ドライバーのバトルにも目が離せない。 そんな中…クリーンな4位争いを展開する石川竜二選手と進撃兄さん選手にアクシデントが襲い掛かる! 3周目に速いペースで9番グリッドから追い上げてきた所選手だったが、ヘアピンで進撃兄さん選手のインを突こうとブレーキを遅らせたが痛恨のスピン! それにより両者が大きくポジションを失ったが、怪我には至らず不幸中の幸いであった。 終盤に差し掛かるにつれ展開が読めない2位争いは、気持ちの伝わる強いレースで山田選手に軍配が上がる。 そしてレースを制したのは、自分のペースを貫き後方とのギャップを広げ続けた鈴木選手。 またのんほいサーキットの“重量級の星”と呼ばれる大矢清史選手も初参戦で慣れない中、クリーンなレースを展開してくれた。 新たなドライバーが参戦することで大きな刺激を観る者にも感じさせてくれたRace3。 リスペクトの気持ちを忘れてはいけないと改めて思わせてくれるレースとなった。 |