2017 Cup of PRIDE 第3戦 11/5(日) レポート |
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ついにシリーズチャンピオンが決まる運命のCup of PRIDE最終戦。
コンマ5秒以内に17台が入るという今シーズン最も激戦となったタイムトライアル。
予選レースではマシントラブルもあり、徐々に緊張感の増すレース模様。
1ポイントも落とすことの出来ないシビアな戦いの行く末は・・・?
そして初代 Cup of PRIDE シリーズチャンピオンは誰の手に!?
■タイムアタック結果
順位 | 号車 | 名前 | ハンデ | ベストタイム | 最終結果 | 予選・決勝レース |
1 | 7 | 水田 桂裕 | 0 | 43"439 | 43"439 | TT 1位~11位 Race1へ進出 |
2 | 10 | 矢嵜 博之 | +0.2 | 43"398 | 43"598 | |
3 | 3 | 南部 和哉 | +0.1 | 43"500 | 43"600 | |
4 | 6 | 鈴木 風真 | +0.2 | 43"413 | 43"613 | |
5 | 4 | 中西 慶佑 | +0.1 | 43"516 | 43"616 | |
6 | 4 | 小池 敏弘 | 0 | 43"706 | 43"706 | |
7 | 4 | 朝倉 希海 | +0.3 | 43"414 | 43"714 | |
8 | 5 | 石川 拓也 | +0.2 | 43"586 | 43"786 | |
9 | 8 | 近藤 芳弘 | 0 | 43"802 | 43"802 | |
10 | 7 | seigo iwasaki | +0.1 | 43"740 | 43"840 | |
11 | 10 | 村山 雅孝 | +0.1 | 43"761 | 43"861 | TT 11位~20位 Race2へ進出 |
12 | 8 | 山崎 高宏 | +0.2 | 43"707 | 43"907 | |
13 | 1 | 岩瀬 卓也 | 0 | 43"910 | 43"910 | |
14 | 9 | 伊藤 眞央 | +0.1 | 43"878 | 43"978 | |
15 | 1 | 藤川 仁 | +0.1 | 43"976 | 44"076 | |
16 | 6 | 高橋 秀斗 | +0.1 | 43"976 | 44"076 | |
17 | 5 | 鈴木 広昭 | 0 | 44"124 | 44"124 | |
18 | 5 | 花村 健一 | +0.1 | 44"045 | 44"145 | |
19 | 7 | 永田 楓陽 | +0.3 | 43"892 | 44"192 | |
20 | 6 | 小野 仁 | 0 | 44"206 | 44"206 | |
21 | 1 | 所 祐希 | +0.1 | 44"317 | 44"417 | TT 21位~30位 Race3へ進出 |
22 | 2 | 神山 秀男 | +0.1 | 44"421 | 44"521 | |
23 | 3 | 片岡 清司 | 0 | 44"532 | 44"532 | |
24 | 2 | 佐藤 元司 | 0 | 44"709 | 44"709 | |
25 | 8 | 鈴木 紅美 | 0 | 44"812 | 44"812 | |
26 | 2 | 杉浦 元彦 | +0.1 | 44"754 | 44"854 | |
27 | 3 | 石川 竜二 | 0 | 44"866 | 44"866 | |
28 | 10 | 進撃兄さん | 0 | 45"368 | 45"368 | |
29 | 9 | 小林 直樹 | 0 | 45"570 | 45"570 | |
30 | 9 | 杉山 裕孝 | 0 | 46"353 | 46"353 |
■Race 1 レース結果
【ファステストラップ】
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【ファステストラップ】
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【Race1 決勝レースレポート】 Cup of PRIDE初代シリーズチャンピオンは誰の手に… ドラマティックなレースが幕を明ける。 タイムトライアルで貴重なポールポジション2ポイントを奪った、昨年レッドブルカートファイト参戦や幸田スプリントシリーズ2位と実績を上げてきた水田桂裕選手。 この勝負所での2ポイントの重みは彼が一番理解しているかもしれない。 しかし予選レース、まさかトップ走行中のマシントラブル。神の悪戯か…なぜ今なのかと、行き場のない悔しさを痛感したに違いない。でもこの男は強かった、決勝レース怒涛の追い上げを魅せる。 前回失意のRace2進出になったもののしっかりと優勝し、ポイントランキングトップで最終戦に臨む矢嵜博之選手。 ポールポジションからどんなレースを展開するのか。トップと同ポイントのランキング2位の南部選手・3位の風真選手、矢嵜選手を撃破出来るか。 今回初参戦ながら3名がRace1に進出した。 予選・決勝と速さとレースの上手さでセカンドポジションを奪取した中西慶佑選手。 レース自体が初めてだが練習で培った賜物か、今回最年少13歳の朝倉希海選手。 レインボースポーツカートコースやシーサイドサーキットでトップを走る経験豊富な小池敏弘選手。 3名が新たに加わった大事な最終戦、ついにスタートが切られる! ホールショットの矢嵜選手を先頭に上位陣はポジションに変化なくオープニングラップを迎えるが、後方では石川拓選手が2ポジション上げ7位に浮上。 また水田選手が1ポジションアップで9位となるが、ここからが素晴らしい追い上げのスタートとなる! 1台ずつ無駄のない追い抜きでパッシングショーを展開。42秒台のペースで先頭集団を追う。 序盤3位争いを展開していた風真選手と南部選手。しかし、確実にこちらも42秒台に入りそうな速さでトップに追いつこうとする風真選手のペースに徐々において行かれる南部選手。 チャンピオン争いからここで脱落となってしまうのか… トップ争いは安定したペースで走る矢嵜選手とそのペースに追従する中西選手。 いつトップが入れ替わってもおかしくない心理戦でレースを先導する。 残り3周・・・レースが決する時が近づくにつれトップ争いに緊張感が高まる!トップ集団に追いついた風真選手を加え、3台での優勝争い。 同ポイントの矢嵜選手・風真選手は先にチェッカーを受けたほうがシリーズチャンピオンとなる。 しかし!なかなか前を抜くことが出来ない中西選手と風真選手。最後まで一瞬のチャンスにかける熱いバトルがとても見どころとなった。 そして、最後尾からファイナルラップには4位走行の南部選手にコンマ3秒まで追い上げてきた水田選手。最後まで諦めず4位を狙う! トップ車両が最終コーナーを立ち上がり……遂にチェッカーフラッグが振られる!! この瞬間、Cup of PRIDE最終戦優勝、初代シリーズチャンピオンともに矢嵜博之選手の手に! おめでとう!! 2位は初参戦ながら素晴らしいレースを見せた中西選手、3位は最後まで諦めなかった風真選手。 悔しさが残るだろう…4位は南部選手。今回のベストドライバーは間違いなく5位の水田選手。 素晴らしい追い上げとレースで必要なのは“強さ”だと証明してくれた。 6位は小池選手。慣れないコースでありながらもさすがの落ち着いたレース展開を見せてくれた!速さを身に付けたらトップ争いは間違いない。 また最年少でレース初参戦の朝倉選手、持てる力を精一杯発揮してくれた。今後期待のルーキーであり成長が楽しみだ。 ドラマティックなレースとなったRace1。色んな想いが詰まった本当に見ごたえのある内容だった。 今シーズンは幕を閉じたが…来シーズン更に実力を付けたドライバーたちがチャンピオン争いをする姿が今から待ち遠しく、熱いレースを是非期待したい! |
■Race 2 レース結果
【ファステストラップ】
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【ファステストラップ】
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【Race2 決勝レースレポート】 今回Race2は速いドライバーが多く集まりハイレベルなレースとなった。 最終戦をポイントランキング5位で迎えた伊藤眞央選手。大事な場面でまさかのRace2進出。シリーズチャンピオンも十分視野に入れてた中、どう立て直しレースに臨むのか注目が集まる。 レースを制するのは誰か!?伊藤選手・山崎選手を先頭に緊迫したレースがスタートする! 1周目のヘアピンで早くも花村選手が村山選手をパスし3位に浮上するが、前を行く伊藤選手と山崎選手は序盤から速いペースで3位以下を完全に引き離す。終盤の駆け引きが見どころだ。 更に村山選手を先頭とした4位集団は一瞬たりとも油断できない接近戦を展開する。その後方には前戦Race3優勝者の鈴木広昭選手と今回Cup of PRIDE初参戦の小野選手がバトルを展開する。 4週目にヘアピン出口でいいペースで追っていた藤川選手と村山選手が接触し、タイヤバリアに藤川選手がクラッシュ!ペースが良く前をさらに追えただけにとても惜しい結果となってしまった。 その間に4位へ浮上したのが高橋選手。 3位の花村選手との距離を徐々に詰め始める。そして5位集団の村山選手・永田選手・岩瀬選手・更に後方から素晴らしい追い上げを見せた小野選手のバトルも終盤に向け熱くなってくる。 トップ争いは、何度か伊藤選手に接近しつつもなかなかパス出来ない山崎選手と落ち着いてレースを展開する伊藤選手。本来Race1進出ドライバーを抜くのは至難の業だ。 3位争いをする花村選手・高橋選手のギャップも最終ラップに向けコンマ1秒となる! そして…トップチェッカーを受けたのは、悔しさがある中最後まで安定したペースと速さを見せた伊藤選手! 2位に山崎選手・3位は接戦を制した花村選手。また序盤にクラッシュで順位を落としたが最後まで諦めず速いペースで走り切った藤川選手、Race2進出全てのドライバーが最後まで諦めずレースを走り切った。 Race2となると更にレースの上手さ・速さ・強さが求められる。今回またそれをしっかりと見せてくれた。 来シーズンはもっと厳しいレースが展開されるのか… Race1とRace3の狭間のレース。このレースがもっとも過酷なのかもしれない。 |
■Race 3 レース結果
【ファステストラップ】
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【ファステストラップ】
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【Race3 決勝レースレポート】 初のポールポジション獲得の所選手を先頭にRace3から緊迫したバトルが展開された。 ホールショットを決めた所選手。2戦連続でペナルティを受け、悔しい思いをしただけに今回のレースは絶対に落としたくないはずだ。 スタートから自分のペースを守り2位以下を引き離しにかかるが、後方にはスタートで2位にポジションを上げた鈴木紅美選手を先頭に神山選手・杉浦選手・片岡選手・進撃兄さん選手が接戦を展開する。 レース中盤になると、紅美選手が徐々に3位以下を引き離しトップの所選手とのギャップを縮めにかかる。 それに何とか食らい付こうとする3位の神山選手に杉浦選手がテールトゥノーズで襲いかかる。 その後方には片岡選手・進撃兄さん選手のバトル、7位争いには石川竜選手を先頭に、今回スプリントレース初参戦の小林選手が必死に追う各所でバトルの絶えない緊迫したレース。 残り3周となったところで、ついに紅美選手がトップの所選手を捕らえる! 両者一騎打ちのバトル、プレッシャーで緊張感が高まる中、所選手はペースを乱すことなく集中した走りでついにトップチェッカー!! 悔しさが残るかもしれないが、闘志溢れる走りで前を追った紅美選手、また僅差で3位を死守した神山選手と見ごたえのあるバトルを展開した杉浦選手。 最後は片岡選手を振り切り5位フィニッシュの進撃兄さんと終始クリーンなバトルを展開した最年長の片岡選手。 石川竜選手とバトルを展開し、ペナルティで最後尾になってしまったが初スプリントで闘志溢れるレースを見せてくれた小林選手。 ドライバー全員が最終戦に相応しい熱くクリーンなバトルの数々を見せてくれたRace3。 来シーズンも素晴らしいレースを期待したい! |